17.11.2025 01:11
ミバエの神経回路再配線に関する研究が2025年エッペンドルフ科学賞を受賞
米国カリフォルニア州スタンフォード大学博士研究員のチェン・リュウが、ミバエの嗅覚神経回路の再配線に関する研究で、エッペンドルフ＆サイエンス賞神経生物学部門を受賞した。
"チェン・リュウの受賞論文は、嗅覚受容体ニューロンが、あらゆる潜在的候補の中からシナプス相手を1つ選ぶ分子メカニズムについて述べています。"と、SCIENCE誌のシニアエディターであり、同賞の審査委員長を務めるピーター・スターン氏は語った。
"我々は、ハエの嗅覚神経回路が、発生課題を一連の一次元ステップに分割することによって、その三次元構造を構築することを発見しました "とリュウは言う。"このプロセスを操作することによって、我々は神経回路を再配線し、動物の求愛行動を変化させました"。
これらの発見は、回路の組み立てを通して遺伝的変異を動物の行動に結びつけ、発達の変化が脳機能にどのように影響するかを探る道を開くものである。
最終選考に残った2名も表彰される。コンスタンツェ・デップ博士（米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、マサチューセッツ工科大学・ハーバード大学ブロード研究所博士研究員）は、アルツハイマー病におけるミエリンとオリゴデンドロサイトの役割を研究し、サラ・メデロス博士（英国ロンドン、セインズベリー・ウェルカムセンター、ウェルカムアーリーキャリアフェロー）は、脳がどのようにして恐怖反応を適応させ、抑制できるようになるかを明らかにした。
同賞は、2025年11月16日に米国サンディエゴで開催される神経科学学会で授与される。
エッペンドルフ社とサイエンス誌は、2002年からこの名誉ある賞を授与している。創設以来、同賞は70名以上の受賞者と最終候補者を輩出し、キャリアの初期段階にある優秀な若い才能を表彰してきた。
エッペンドルフ・サイエンス賞について
エッペンドルフ・サイエンス賞神経生物学部門は、キャリアの浅い科学者を対象としている。毎年、分子生物学、細胞生物学、システム生物学、または有機体生物学の研究室での積極的な研究活動や指導に基づき、神経生物学研究に顕著な貢献をした35歳以下の若手科学者を表彰する。
受賞者には、25,000米ドルが授与されるほか、神経科学学会年次大会と同時に開催される授賞式への出席が全面的に支援され、研究についてのエッセイがScience誌に掲載される。ファイナリストのエッセイもサイエンス誌に掲載され、授賞式への出席も全面的にサポートされる。
次回の応募締め切りは2026年6月15日。全受賞者とエッペンドルフ・サイエンス賞神経生物学賞の詳細については、www.eppendorf.com/prize。
その他のニュース
27.10.2025 01:05
エッペンドルフが革新的なバイオベース・ディープウェル・プレートを発表08.10.2025 01:10
エッペンドルフ、適応性、精度、快適性を高めた次世代ピペットを発表エッペンドルフ Research® 3 neoピペットで最適なピペットを見つけよう
エッペンドルフは本日、次世代メカニカルピペット「エッ...
09.07.2025 09:00
2025年エッペンドルフ・ヨーロッパ若手研究者賞2025年エッペンドルフ欧州若手研究者賞はヴァルン・ヴェンカタラマニ（ドイツ）に決定
ハンブルグに本社を置くライフサイエン...
27.05.2025 14:10
エッペンドルフのepMotion®ファミリーに4チャンネル分注ツールが新登場エッペンドルフは、チューブ内のリキッドハンドリングプロセスの自動化のために特別に開発された3つの新しいepMotion® 4チャンネル分注ツールを発表し、自動リキッドハンドリング分野の製...
27.02.2025 01:05
エッペンドルフ・神経生物学賞2025：作品募集エッペンドルフ社とサイエンス誌は現在、2025年度エッペンドルフ＆サイエンス賞神経生物学部門の応募を受け付けている。この国際研究賞は、分子生物学、細胞生物学、システム生物学、ま...
15.01.2025 05:25
ep デュアルフィルター T.I.P.S.® - バイオエアロゾルからの効果的な保護バイオエアロゾルはどの研究室でも歓迎されない。エアロゾルはバクテリア、細胞片、真菌の胞子やウイルス、微生物代謝の副産物で構成される。エアロゾルは、遠心分離、ピペッティング、振とうなど、研究室での...